Webデザイナーを目指す人のためのWebデザインのスクール・専門学校
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私は、2000年にWebデザインを学べる社会人向けのクリエイタースクールに入学し、6ヶ月でWebデザインやWeb制作の基本を学びました。そして卒業後にWebデザイナーとして採用されてから今に至るまで、Web業界で仕事をしています。Webデザイナーを経てWebディレクターへ、そしてプロジェクトの統括や会社のマネジメントを行う立場になりました。また、Webデザインを学ぶ立場から、今度はWebデザインを教える立場として、私が通ったスクールや他のスクールの講師を、長年にわたり経験させていただくことができました。
私のWebデザインスクールの受講経験やスクール講師としての経験などから、実際に感じたことや学んできたことを踏まえて、「Webデザインのスクールに通う」ということについてお話させていただきます。皆さんがWebデザインのスクールを検討するためのお役に立てればと思います。

大学を卒業後、お饅頭などの観光地でのお土産物の卸しの企業に就職をしました。観光地でのお土産物の企画・営業とルートセールス、観光地のテナント店舗の運営(副店長業務)などをしていました。第一希望の業界ではありませんでしたが、観光も含めた幅広い意味での「エンターテイメント」の仕事に興味があり、またその会社の考え方などに強く興味を持つ部分もあり、縁のある出会いだと思い就職しました。
入社後すぐに、ある営業所への配属となりました。私が入社した年は、その営業所の地区にはとても多くの観光客が流れこみ、非常に忙しい営業所でした。肉体的な労働も多く、営業もとても大変な仕事でした。しかし、その仕事内容やハードさに関しては、苦になりませんでした。むしろ、汗をかいて一仕事を終えた開放感的な満足や、お客様から信用された言葉を掛けられた嬉しさがあるのです。苦に感じたのは、その営業所では現地採用の社員がほとんどで、会社の理念や方針と、社員の意識のギャップにものすごく大きな差があったのです。意識の低さ、いい加減さ、楽をすることばかり考える環境、などがとても強く根づいていました。
その中で最も苦痛に感じたのが「自分自身がその環境に慣れてきている」ということでした。周りがやっているんだから自分も楽をしてもいいだろう、というような意識が、確かに自分の中にあったのです。私が入社時に共感した考え方と営業所全体の実情とのギャップ、自分自身がその環境に染まろうとしていたのです。
自分の将来性を考えた時に、このままではいけないという気持ちが強く生まれ、数ヶ月感、とても真剣に悩みながら過ごしていたことをしっかりと覚えています。しかし今になって思えば、この期間が自分にとっても、とてもよい期間でした。転属願いや転職を考えるだけではなく、「自分の夢は何だろう」「自分は何をしたいんだろう」「自分はどうなりたいんだろう」「なぜエンターテインメントに携わりたいんだろう」という根本的な部分を深く考えることができました。

このままではいけない、という不安や葛藤の中で、転職を考え、自分を見つめる時間を持つことができました。この時、自分が腐るよりも、自分の夢に向かって進みたい、そのために自分の幅を広げていきたいという前向きな気持ちになれました。それは、今の環境から脱出したい、自分が変わりたい、という気持ちがそれを後押ししてくれていたのかもしれません。
自分は何をしたいんだろう、なぜエンターテインメントに携わりたいんだろう、ということを考えた時、やはり「人にとって最低限必要な衣食住」ではなく、「生活や人生を楽しくしたり豊かにする衣食住」のような仕事に携わりたいという思いでした。衣であればファッション、食であればグルメ、住であればインテリアなど。観光商業という業種に興味が持てたのも、「旅行」という人生を楽しく過ごすための仕事に関連していたからです。
そして、さらにそれを深く考えた時に、団体旅行のご年配の方だけではなく、同世代の若者も、子供も、幅広い層が楽しむためのサービスや店舗などを、色々やりたい。そういうお店作りなどもできるようになりたいと思ったのです。この時、インターネットというサービスの可能性に魅力を感じ始めました。日本全国にサービスを展開でき、日本全国の様々な人々にサービスを展開できるんじゃないかという興味が強くありました。元々、大学時代に工学部だったこともあり、大学時代からインターネットを利用していたことも、こういう発想を持てたきっかけだったと思います。また、実店舗などのお店を考えると、インテリアやディスプレイ、POPなども学びたいなという気持ちもありました。このように漠然とながらも、自分のやりたいこと、学びたいことが見えてきました。
今のダメな職場から、ダメな自分から、解放されたい、変えたいという気持ちは、強く転職の方向に自分を動かしたのですが、これを機会にしっかりとスキルを身につけたいという考えを持つようになったのです。インテリア、POP、インターネット(ウェブサイト)、など学びたいことは多かったのですが、金銭的な面や優先順位などを考えながら、最終的には、多様な可能性を持っているインターネットについて学びたい、ウェブサイトが作れるようになりたい、それから余裕があれば次のステップアップをしようという考えを持ちました。
自分の転職や、やりたいことの方向性が具現化されたことで、このような考えから、東京で質の高いWeb制作のスクールに通おうと考え、WebデザインやWeb制作を学べるスクール探しを始めたのです。

東京のWeb制作を学べるスクールに通おうと決めてからは、本格的なスクール探しが始まりました。ちなみに、通信講座は自分の性格上、不向きだと思ったことと、スクールに通うことで、様々な人脈やコミュニケーションというメリットがあるという考えがあったので、通信講座は選択肢にはありませんでした。今の会社を退社してリセットしたいという気持ちも強かったのですが。
Web制作のスクールに通うためにまず始めたのが、どのようなスクールがあるのかという情報収集です。当時は、私自身がインターネットを最大限に活用するノウハウや意識が少なかったため、スクール情報が掲載されている雑誌を中心にスクール検討を始めました。ケイコとマナブ(http://www.fujisan.co.jp/Product/632/)という稽古とスクールの情報誌などをいくつか購入し、クリエイタースクール、Web制作スクールなどを探しました。
そして、いくつかのWeb制作が学べる東京のスクールを見つけ、資料請求をしました。数日すると、各スクールから資料が送られてきました。各学校の資料の中には、スクールの紹介、カリキュラムの紹介、卒業生の声や卒業後の転職成功事例、コースの料金表、ソフトウェアなどの優遇購入のチラシ、スクール説明会の案内など、様々な情報が、資料の中に入っていました。それらの資料を充分に吟味しながら、興味があるスクールを3つほどに絞りました。正確には、その3つのスクール以外には興味が惹かれなかったり、質が高くないんじゃないかという懸念を感じ、良さげな3つのスクールを候補にしました。
各スクールが様々な形でスクール説明会を開催していました。大人数でのスクール説明会の開催や、個別での説明会などです。まだ、在職中でしたので、仕事の休みとの都合とも検討しなければいけないことと、自分の性格上なのですが、全体の雰囲気を知ろうという気持ちよりも、まずは自分の気になることを全て洗いだして、それを細かく聞きたいという性格から、個別の説明会であれば1対1で色々聞けるんじゃないかと思い、個別の説明会に力を入れていそうなスクールに、まずは個別説明会に行きたい旨を連絡しました。まずは、1つ目のスクールで、Web制作やクリエイティブ関連のスクールがどのようなものかがつかめるだろうと思い、他の2つの候補は1つ目の個別説明会を終えてから考えようと思いました。そして、当日、長距離バスに乗り東京にあるスクールまで足を運びました。

個別説明会の予約をして、1つ目のWebデザインのスクールへと足を運びました。スクールを運営されている教務スタッフ(後から知りましたが、それなりに偉い立場の人でした)の方ご対応してくれました。関西弁で明るくハキハキと、的確にわかりやすく、色々な説明をしていただきました。私が用意していた色々な質問(就職フォロー、人脈の活用、etc)にも丁寧にご回答くださり、国民生活金融公庫から入学費用を借りるための細かいお話なども丁寧に説明していただいたのです。この時点で、この教務スタッフさんの印象がとても良かったことと、内容や体制などについても好印象を感じていました。
授業そのものを見学させていただき、実際の講義をされていたので、窓の外から様子を見ながら、教務スタッフの方が講義の進め方や講義内容について説明をしてくれました。教室自体の雰囲気は、雑誌で見るよりは小さく感じて、雑誌に掲載するような写真はやっぱり綺麗に見えるように撮っているプロの技だなと感じました。これも直接、見学をしなければわからないことでした。講義は、PCを使ったりボードを使ったりしながら進行していましたが、高校の授業のような型の講義ではなく、熱心な感じとアットホームなコミュニケーションとかバランスよくとれているような雰囲気でした。クリエイターのスクールはやっぱり違うなと感じたことを覚えています。教務スタッフさんから教えていただいていたのですが、講師をされている先生はスクールの先生ではなく、現役のWebクリエイターさんということも、私の中ではとても良かったです。授業時間だけではなく、それ以外の時間も現場で活躍するクリエイターである講師の方から、色々な情報やノウハウ、生の声が聞けるなと思ったからです。
また、講義をしていない時間は、生徒が自由に教室のパソコンなどを使って勉強してよい、フリータイムと呼ばれる時間の教室にも案内してもらいました。そこで教務スタッフさんが勉強中の生徒さんに声を掛けて、楽しく話されていたのが印象に残っています。スクールからすれば、こういうコミュニケーションや雰囲気の良さを入学希望者にアピールする戦略なのかもしれませんが、それを踏まえて印象的だったのは、その生徒さんがとても活き活きとしていたことでした。「ここの生徒さん達は活気に溢れている!」という印象を受けたのです。
こうして、1つめのスクール見学会(個別説明会)が終わりました。終わった感想は、とても良いスクール、そしてそこで学んでいる生徒さん達の活気や雰囲気がとても良い、このスクールで勉強をしたいという気持ちでした。色々と知りたかった質問事項も答えていただき、不安要素もなくなっていました。あと、2つのスクール見学をどうしようか、やはり色々見た方がよいかなとも考えましたが、詳しく聞けて、実際に見学できて、肌で感じて、不安要素がない、この学校で勉強したい、という気持ちが強く、その時の自分の受け止めた色々な懸案点への答えと自分の気持ちに従い、他のスクールの見学をせずに、このスクールへの入学を決めたのです。自信を持ってここに入りたいという自分の意志で選んだこのスクールに入学したことは、今になっても、とても良い縁だったと思っています。

入学するWebデザインのスクールを決め、入学の日程も決めました。3ヶ月毎のクールで年4回の入学のタイミングがあるため、数ヶ月後の入学となりました。このスクール見学に行く前に、自分の気持ちは退職という形で決まっていたため、すでに営業所の所長に退職の話はしていて、実際には、本社にも足を運び、私の採用時にとてもよく声を掛けていただいていた社長さんともお話して、引き止められもしましたが、自分の中での方向性を強く決めていたことと、きっちりと知識やスキルを学びたいという気持ちから、退社を正式に決めていました。そして、正式に会社の退社日と、Webデザインのスクールへ入学する日も決まったのです。
この時から、私はWebデザインをできるだけ学ぶんだという気持ちに強くなっていました。退社の日まで業務は業務として、きっちりと引き継ぎやお客様へのご挨拶も含め、仕事はこなしていたのですが、それ以外のプライベートの時間や休みの日などは、ほぼWebデザインを学ぶ方向性のために時間を使っていました。もちろん、引っ越しの準備や、引っ越し後にはWebデザインのスクールに通うとはいえ、生活費を稼ぐためにスクールに通いながらアルバイトをしなければいけなかったので、アルバイト探しなどにも時間を使いました。
ただ、それ以外の時間のほとんどは、Web制作の勉強をしていました。スクールの講義でWeb制作を学びますが、少しでもたくさんの学びを得たいと思っていたのです。つまり、基礎中の基礎は、事前に独学でもある程度理解しておくことで、必死になって基礎を学習することにスクールでの講義の時間を費やすことがなく、さらに一歩高いレベルでの学びや応用に取り組むために、ある程度のスキルや知識は持てるようになっておきたいと思ったのです。
そこで考えたのが、「まずはウェブサイトを自分で作ってみる」という考えでした。ホームページビルダーという、プロ向けではなく個人向けのウェブサイト制作のソフトを購入し(1万円ちょっとだったと思います。)、本当にわからないながら独学でウェブサイトを作ってみたのです。いわゆる自己紹介のウェブサイトで、今時ではあまり見かけなくなりましたが「Welcome to My HomePege」というようなコテコテの自分紹介のウェブサイトでした。今になってみると、恥ずかしいウェブサイトなんですけどね。
プロフィールのページ、思いや考えのページ、趣味のページ、フリーウェアのCGIの掲示板を頑張ってつけてみたり、フリーの音楽を流したりと、1ヶ月ほど頑張って、完成させました。今の自分から見れば、HTMLの記述ルールも画像パーツの加工レベルも、当然のごとく個人の趣味レベルで全然ダメだよね、というレベルのものなんですが、それでもひとつのウェブサイトを最初から最後まで頑張って完成させたというのは、とても自分でも嬉しいことでしたし、それが入学後の勉強にも大きく影響してくるのでした。

退職日を迎え、入社後ずっと一緒にこの営業所で働き、同じ寮で2人で(最初の1年は先輩を入れて3人)過ごした同期のOくんに見送られて、新しい生活へと出発しました。ちなみに、Oくんもこの営業所にはとても疲れていましたが、入社前から希望していた本社の経理に数週間後には戻ることが決まっていたので、お互いに新しいステップのために頑張っていくことになったのです。
東京に引っ越しをしてきて、大学時代から2年ぶりの一人暮らしが始まりました。目星をつけていたアルバイト先にすぐに面接をして、採用が決まりました。過去に経験のある仕事だったので、経験者ということでスムーズでした。アルバイトでも月に19万円は欲しいと明確に伝えて、週に5〜6回働かせてもらうことになりました。気持ちも新たに、必要な家具や生活用品をかなり一新して、新しい生活がスタートです。この時、さらに独学でもしっかりと学ぼうと、プロが使うWebデザインのソフト(Photoshopなどが入っているパック)を購入しました。
実は、このかなり高かったWebデザイン向けのソフトですが、そのスクールでアカデミックパックという学生向けに安く販売しているソフトパッケージを購入できたのです。それに気づく前に購入してしまったので、少しもったいないことをしてしまいました。ただ、自宅でもパソコンとWeb制作のソフトを揃えることができたので、スクールで学んでいる6ヶ月間も、スクールだけじゃなく家でもかなりの時間を勉強することができ、費用をかけてでもこういう環境にしたことは、良かったことだったと思っています。
スクールの授業料を払い、賃貸の契約や引っ越しに費用がかかり、家具や生活用品をほぼ一式購入し、Webデザインのソフトパッケージを購入したので、基本的に貯金はゼロでした。実際に、このスクールに通っていた6ヶ月は、週に5〜6日アルバイトをしながら、スクールに通い勉強していたので、時間も収入もギリギリの6ヶ月間でした。ただ、やる気で満ちあふれていたので、この環境は「やってやるぞ!」という熱いモチベーションに繋がるような受け止め方ができました。こういう苦労も、今になって、あの時の頑張りを思い出して、今を頑張ろうという気持ちを掘り起こしてくれていたりもします。

入校式に出ました。入校式には、Webのコースの生徒さんだけではなく、DTPや3Dのコースの生徒さんなどもいたため、60名程度の生徒だったと思います。ちょっとした緊張と高揚と期待感などに包まれながら、入校式を終えて、ついにWebデザインのスクールで、Web制作を学ぶ生活が始まりました。
家からスクールまではおよそ1時間15分くらいかかる距離でした。スクールに入学を決めた後に、一人暮らしをするための物件を探したのですが、当時、東京の土地勘が全くなく、大学も地方だったため親しい友達もいなく、知識が不足している状態で引っ越しをしたのです。多少大変なところもありましたが、モチベーションの高さや性格もあってか、それほどは気になりませんでした。また、電車の中というのも、企画を考えたり、アイデアをまとめたり、課題を整理したりなどの時間にアテていたので、特にこれといった不満はありませんでした。もちろん今なら、もっとスクールに近くて良い物件を探すスキルはあると思っています。
スクールの講義は、6ヶ月のコースを受講していました。前半の3ヶ月は、Web制作の基礎を学ぶ内容で、後半の3ヶ月がWebデザインに集中した講義でした。いづれも、週に一日で、一日5時間。お昼休みを挟んでの10時から16時までの5時間でした。それが全10回で合計50時間で、3ヶ月のひとつの講義になっているのです。
それ以外の時間はどうするかというと、基本的に生徒さんの自由です。土曜日が講義であれば、社会人として仕事をしながら働いている人は、平日は普通にお仕事をして、土曜日にスクールでWebデザインを学ぶといった感じです。私も土曜日のコースを選んでいて、土曜日以外は週に5〜6日、モスバーガーというハンバーガーショップでアルバイトをしていました。シフト制なので、朝の9時〜17時までだったり、16時〜24時までだったり、時には15時〜19時というような短いシフトだったりもしました。
スクールには、フリータイムという制度があり、講義がない時でも予約をすればスクールの空いている教室を自由に利用できるという制度があったのです。土曜日は、16時で講義が終わった後、夜までフリータイムを利用し、土曜日以外も、アルバイトが16時からなら、朝から15時くらいまでスクールに通い、17時や19時に終われば、それからスクールに行って夜ギリギリまでフリータイムを活用していました。アルバイトのお昼休みや電車の中では印刷物などで勉強して、自宅に帰っても自分の睡眠時間と体調管理ができる範囲で、できるだけ勉強をしていました。この6ヶ月間は、本当に「勉強」のために全力を尽していました。
電車の定期券を購入していたので、自宅やアルバイト先からスクールまでの電車での移動はお金がかからないですし、自宅にもパソコンやソフトなどの環境はあったのですが、フリータイムを活用して、スクールで学ぶということに意義があったのです。他の生徒とのコミュニケーション、教務スタッフとのコミュニケーション、タイミングがあえば講師のクリエイターの先生とのコミュニケーションといった、人脈や情報収集などにも大きなメリットがあったのです。実際に、毎日のようにスクールにきて、教務スタッフと仲良くなれて自分の頑張りも見てもらえたことなども、後にスクール講師をやってみないと声をかけていただけた理由のひとつだと思っています。仲良くなることや一生懸命な姿を見てもらえたことや、少しでも多くの時間を交流に持てたことは、周りの方々から様々な情報をいただいたり、フォローをしてもらえたり、ということに繋がっていたと思います。

Webデザインのスクールに通い始め、最初の3ヶ月は、Web制作の基礎を学ぶコースでした。週に1回(5時間)で、全10回のコースです。インターネットの仕組みを簡単に学び、後はHTMLの勉強と、PhotoshopやIllustrator、DreamweaverやFlashの使い方、サーバにファイルをアップするためのFTPや簡単なサーバ周りの知識などを学びました。講師が実際に第一線でお仕事をされているWebクリエイターの方だったので、マニュアル的な授業というよりも、実際の仕事で活用するポイントなどを押さえながら、講義をしてもらえたのが良かったです。講師のプロというより、制作のプロという感じでしょうか。
講義そのものは、必要な知識を学ぶための内容が中心でした。スクール入学前に自分でウェブサイトをひとつ作っていたことで、講義内容も比較的スムーズに理解できたので、講義でもプラスαの勉強に取り組むこともできました。そして、とても良かったのは2つの課題を経験できたことでした。
1つは、4〜5人のチームを組んでグループで、課題のウェブサイトを構築するという課題でした。スクールの2回目の講義で、この課題が発表されチームを組み、講義以外の時間で皆で課題に取り組み、ウェブサイトを構築する。そして6回目の講義の時に発表をするという課題でした。ちなみに、◯◯博覧会のウェブサイトを構築するというテーマでした。
スクールに通い始めたばかりですから、みんながほとんど何もできない状態で取り組むということになります。しかも、バラバラな生活環境ですので、皆で時間を合わせて集まる時間も限られ、それまでに役割を決めて、次に集まるときまでにここまでやろうとか、集まれるメンバーだけで集まり、集まれなかった人とは、後で情報共有をする。というようなことをしながら、足りない知識は、毎週の講義で得たり、当然それでは時間的に厳しくなるので、自分達で調べたりしながら、作り上げていくというものでした。実は、スクールに通う前に、ひとりで頑張って恥ずかしながらも個人のウェブサイトを作ってみたことが、役に立ちました。最低限の知識や経験があったので、本を読んで学ぶことも頭が混乱することもなく学べたことや、精神的にも不安があまりなかったことも大きかったと思います。
他のチームよりも頑張ったと思うくらいは、一所懸命やった気持ちもあり、今、振り返っても、実際の企業からお金をもらって納品するプロの仕事のウェブサイトにはほど遠いですが、当時にしてはよくやったと思えるようなウェブサイトができたと思っています。6回目の講義のプレゼンでは、一番評価してもらえたのも嬉しかったです。
2つ目は、講義の最終日に発表する課題で、個人で自由に好きなウェブサイトを構築するというものでした。私は、就職活動用に自己紹介サイトを作ろう、そしてウェブサイト全体をFlashで作って、面白いアクションなんかも取り入れて、エンターテインメント性も出してみよう、それが就職活動のアピールになるだろうと思い、取り組みました。
企画や構成を考えることは元々、好きでわりと苦手ではない作業だったので、家やアルバイトのお昼休みや電車での通学の中などで、しっかりと詰めていくことができました。一番苦労したことは、Flashでウェブサイトを作り上げるということでした。スクールの全10回の講義の中で、Flashを学んだのは1回(5時間)だけでしたので、Flashの最低限の基礎は学びましたが、とても自分のやりたいことが実現できるだけのものではありませんでした。
私は、実際にFlashの講義を終わった後に、これでは難しいと思い、Flashの本を2冊購入し、スクールのフリータイムに通い詰め、その2冊に書かれている技術やノウハウを必死に覚えました。覚えながら課題のウェブサイトを作り、ウェブサイトを作りながらわからないことはまた調べる、という繰り返しでした。それでもわからないことは、講師の先生が他の曜日の講義で来ている日には、講義終わりに先生を捕まえて、教えてもらったりしながら、課題のウェブサイトを全面Flashで構築することができました。最終日のプレゼンでも、評価していただき、全クラス合同での選抜メンバーでの発表会にも出させていただくことができました。
選抜メンバーでの発表会までは1週間ほどあったので、ウェブサイトの調整を少しだけして、後はプレゼンの準備に専念しました。この機会は、プレゼンの練習になる、と思ったのです。もともと、Webデザイナーとして何年も仕事をしていこうと思っていたわけではなく、WebディレクターやWebプロデューサー、そして、インターネットやWebサイトというものを活用しながら、多くの人に人生を豊かに楽しむためのサービスを提供していきたいと思っていたので、こういうプレゼンなどもとても大切だと思ったのです。魅せるプレゼンにするための内容、話し方、プロジェクターで投影するウェブサイトの動きと、プレゼンですごいと驚かせたり、ちょっと笑わせたりするタイミング、5分という限られた時間できっちりと終わらせるための時間配分など、そういうプレゼンの準備に力を注ぎました。
実際のプレゼンは、自分でも満足のいくものでした。Webのコースの何名かの講師や教務スタッフだけではなく、グラフィックや3Dの講師の方など、様々な方に見ていただきました。技術的に高いレベルのご意見をいただいたり、技術面でも勉強になるコメントなどもいただきましたが、プレゼンやその取り組みに対して高く評価していただけた講師の方々も多かったので、自分でも満足のいく結果でした。この3ヶ月で仲良くなった講師の方々は、皆さん、取り組みに対して評価してもらえたのは、それまでの準備やフリータイムを見てもらえてたんだなと感じました。講義のない日もわざわざスクールまで通いフリータイムを利用したことは、勉強だけではなく、コミュニケーションという意味でも、非常に価値があるものでした。

前半3ヶ月のWeb制作の講義では、HTMLやWeb制作のツールの使い方などが中心の内容でした。後半の3ヶ月はWebデザインを学ぶコースで、講師も別の先生なのですが、やはり現場のプロの方でした。最初のコース同様に、土曜日のコース(週1回で全10回)を取りました。1/3くらいのメンバーが前半のコースでも一緒だった生徒さんで、残りの生徒さんは他の曜日で受けていた生徒さん達などでした。
このコースでは、Webデザインを学んだのですが、デザインの技術や手法、アプリケーションの使い方などはほとんどなく、Webデザインでの大切な考え方、Webデザイナーとして重要な知識や考え方などに重点をおいて、実践形式での課題が中心でした。転職後から今に至っても、これらの大切な考え方が非常に役に立っています。見てくれや表面だけのデザインやパーツデザインのかっこよさではなく、企業やその先にいるユーザーのことを考えたデザインの大切さの基本を学べたんだと思っています。
カラーやフォント、レイアウトなどの基本的なデザインの知識などを学び、実践ベースで考えながらデザインをしてみる課題をこなし、翌週には毎回、課題の発表と講師からの意見をいただくというような進め方でした。講義の後半では、ほとんど実践的な課題に取り組むことに集中していて、実際の企業サイトのリニューアルデザインの課題などで、生徒同士でデザイナー役と企業側の役をやりながら、目的やターゲット層やコンセプトなどから、企業の要望を踏まえ、ウェブサイトのデザインをしていくというような内容でした。
また、講義中に、講師の先生が実際のお仕事でどのようなデザインやデザインに必要な仕様をどのようにまとめているか、企業のロゴを作成しているプロのロゴデザイナーの事例など、様々な事例を紹介してくれたりもしました。
講義の最後には、前半の3ヶ月同様に、最終課題があり、ひとつの企業サイトをデザインいたしました。そして、今回は講師の先生の意向で、積極的に参加したい人を取り上げたいということから、立候補制でスクール全体での発表会への参加者を募ったので、それに立候補して、私を含めた3名の生徒がこのクラスから課題発表会に参加しました。前半の発表会同様、私にとってはとても勉強になる機会でした。
この3ヶ月間のデザインの講義は、まさにプロとしてのWebデザイナーの意識や重要な考え方、実際の企業のウェブサイトを構築する上でのお客様の要望や、お客様から要望を聞き出すことの大切さや難しさなど、Webデザイナーとして現場に出ても、仕事として対応できるスキルや考え方を学ばせてもらうことができたと思っています。
この後半の3ヶ月の期間中には、前半からのクラスの仲間から、インターネットに携われるアルバイトの紹介を受けて、仲間2人でアルバイトをさせてもらいました。また、スクールでジョブインターンという働きながら勉強をするという制度があり、約2ヶ月強の期間、実際の企業でWebの企画に関するお仕事に携わらせていただいたり、非常に有意義な3ヶ月でした。

Webデザインのスクールでの6ヶ月の勉強が終わる頃、このスクールで就職説明会というのがあり、この説明会に参加しました。クリエイティブ業界への就職や転職に関するアドバイスやお話を聞く機会がありました。この説明会には、実際の企業の方もゲストでこられていて、現場のお話や採用する側でのお話などもしていただきました。
そして、この説明会にゲストとして参加されていた企業に、教務とお知りたいの担当者がいる広告代理店が、新しくWebの部署を発足し、Webデザイナーを数名探しているということでした。教務スタッフから、やる気があるなら、この企業への面接をセッティングするというお話でした。やる気はあったものの、スクールで学んだばかりの実務経験がない自分に、腕に自信はありませんでした。ただ、この企業ではなくても、就職活動において、実務経験がないことには変わらないので、面接をしたい旨を教務の方にお伝えしました。
私を含めた7〜8名のスクール卒業予定の生徒が面接の希望を出していました。スクールの会議室で、面接をしていただいて、自分のやりたいこと、今できること、スクールで取り組んできたこと、作品ファイルなどをお伝えして、お話をしました。その結果、最終面接のお話をいただき、その企業の会社にお伺いすることになりました。
最終面接でも、同じ方が面接担当でしたので、やりたいことやできること、スクールで学んだことなどは簡単に振り返り、後は雑談に近いようなお話をして面接が終わりました。面接の数日後、スクールの教務の方から、採用が決まったとの連絡を受け、とても喜びました。実践経験がないため、転職活動には、不安な気持ちもあったのも正直なところでした。
その時、教務の方からは、君は採用されると思っていたと言われて、お世辞かどうかはわからなかったのですが、採用後、その企業の方からお話を聞いて、新しい部署だから技術力のある人を取りたいというわけではなく、新しい部署だからやる気のある人を取りたい、ということでした。どうも、そのやる気というのが、その教務の方には評価されてもらえていたようで、やる気があるということを事前に教務の方から聞いていたようで、面接した時にやる気がありそうだと思ってくれたらしく、それが採用の決めてだったということでした。頑張って学んだスキルや課題作品の技術力ではなく、やる気が評価だったようですが、それでも嬉しかったです。実際の転職では、私のようなスクール卒業生だけではなく、実際の制作会社から他の制作会社へ転職を考えている実績のある求職者もライバルになるため、こうやって採用いただけたことはとても嬉しいことでした。
こうして、Webデザイナーとしての第一歩を踏んだわけですが、この6ヶ月間を振り返ってみると、非常にたくさんのことを得ることができたと思っています。技術や知識などの基礎はもとより、プロとしての考え方、プレゼン力、わからなくても一所懸命にやれば乗り越えられること、仲間という人脈、講師や教務の方々との人脈、などなど。きっと、これらは、独学での勉強では決して得ることができなかっただろうなと思っています。そして、自分なりにこの6ヶ月間は本当に目一杯取り組んできたつもりなので、一所懸命に取り組んだからこそ得ることができたのも多かったと思っています。
その後は、Webディレクター、フリーランスでの活動や自分が学んだWebスクールでの講師、その他のスクールや専門学校での講師、Webの企画・制作会社でのマネージャー兼プロデューサー、としてWebに携わる仕事を続けることができています。
私は、前半、後半共に、よいクラスメイトと、よい講師の方々に巡り会えたと思っています。Web業界に転職してからの数年で、実際に生徒だった仲間と共に仕事をしたり、講師の先生からお仕事をもらったり、お仕事の相談や、ちょっとした集まりで色々な話をさせていただいたりもしています。また、Webデザインのスクールで講師をするようになってからは、今度は講師の立場として、出会った生徒やアシスタントのスタッフ、同僚の講師、教務の方々とも、色々とご縁がありました。お仕事の依頼や受託、仕事仲間として一緒に働く元生徒さんやアシスタント、教務の方が今ではお客様になっていたりもします。こういうご縁がある皆さんとは、今でも、会ったり、メールでやり取りしたり、年賀状も出したりと、非常にすばらしい出会いをさせていただいたと思っています。
Webのスクールで得たものは、講義の内容だけではない、むしろそれ以外の様々なことが、本当に多かったと思います。Webデザイナーになるんだという意思や、一所懸命に取り組むこと、自分の夢や目標を見つめ、その為にこのスクールで何を得たいか、そのために自分がどう取り組むのかを真剣に考えること、こういう気持ちで取り組むことができれば、色々な縁や恩恵を得ることができると思っています。スキルや頭の良さではなく、気持ちやどう取り組むか、それによって、得られるものは何倍にもなると、実体験を持って学ぶことができました。